相変わらず知識のない僕らは、本番の数日前まで、上棟式とは何か良く理解していなかった。「棟上げ」と書いているので、「屋根の梁をあげて、みんなでお祝いするんだろうな~」程度の認識である。
地鎮祭終了後、土地は見る見る間に造成され、立派な基礎ができあがった。
基礎のコンクリートは、見に行く度に立派になってゆく、しかし10月末の段階でもまだ柱は一本も立っていない
「こんなんで、上棟式まにあうの?」と正直思っていた。
そう、完全に勘違いいていた.
上棟式とは、初めて基礎に柱を立てる日なのでした。
以前、住まいの伏見さんの別の物件の上棟式を見学させてもらったとき、見に行った現場にはすでに立派な柱が何本も立っていて、屋根も梁も付いていたから、まさかこれがたった一日でここまでできるとは思わなかった。
その真実を知ったのは、2~3日前だった。
さてそんな事はいいとして、上棟式をするにはそれなりの準備がいる。
上棟式とは、棟上げをお祝いするのと同時に、大工さんたちをねぎらって接待すると言う意味もある。その昔はもち投げをしたあと、大工さんたちを宴会に招待していたらしい。
今となっては、もち投げや宴会をするところは(僕らの住んでいる界隈では)ほとんどなくなり、「ご祝儀」とお土産が主流となってる。
前の週の日曜日、段取りのためスーパーへ。
手土産用の「お酒の小瓶」×職人さんの数、ご祝儀袋×職人さんの数、おつまみ詰め合わせ×職人さんの数、10時のおやつ、3時のおやつなどをセレクトする。
ご祝儀の相場は、職人さんは一人5000円、頭領さんには奮発して2万円といったところ。
あとは、天気を祈るばかりとなった。(雨の場合は、形として柱一本たてるくらいらしい。)
そして当日、天気予報は「晴れ時々曇り」の予報でまずまず、気温は熱からず、寒からず。
午前8時に現地に着くと、すでに職人さんが大勢集まっていた。さらに巨大なクレーン車が一台止まっている。
・・・このクレーン車の費用も、払っているのかと思うと、たいしたことをやっている気分になる。・・・
持参したお札(地鎮祭の時にもらった)とお酒と米を渡す。
その後、お酒をもって、基礎の四方を清めて回る。
一呼吸置いたあと、一気に職人さんたちが動き出す。
クレーン車が動き出したと思うやいなや、すでにある程度組み立ててあった北側の壁の柱が一気に持ち上げられ、基礎にドッキング!
その後も瞬く間に柱が立ってゆく。
1時間ほど呆然と作業を見守るが、10じ乃おやつタイムが近づいてきたので、我が家は一時帰宅しておやつの準備。
10時のおやつは「ミスタードーナツ」に決定し、お茶とジュースとコーヒーとドーナツを持って再び現地へ。
現地ではさらに作業は進んでいる。
そしておやつタイム、作業再開後も職人さんたちはてきぱきと柱をくみ上げてゆく。
次は弁当タイムだ。
弁当は近所の仕出し屋に注文していて、お昼前に届けてもらう段取り、11時過ぎに仕出し屋が到着して弁当を受け取る。
今のところ順調だ。
お昼休みは、僕と設計士の上平さん、伏見の職人さんたち、伏見の大久保社長と一緒に基礎の中にビニールシートを引いてわいわいと食べた。(非常に楽しい時間だった。)
弁当終了後、またしばらく作業をみつめて、おやつの段取りのため一時帰宅。
今度はシュークリームを買い込み、ご祝儀袋とお酒が入っている小袋を思って、三度現場へ。
この頃になると、すっかり家の形が現れていて、実感がひしひしとわいてくる。
伏見さんの使う木はとても美しく、柱も太い、なんと言っても「光る職人の技」が随所にちりばめられており、満足度が非常に高い。
3時のおやつがおわり、次第に日が暮れてきた。
家は見事に姿を表し、屋根の形までもが見えかかっている。
今日一日はまるで映画でも見ているような、ディズニーランドにでも来ているような、ふわふわした一日だった。
そして日没とともに作業は終了。
職人さん一人一人にご祝儀を渡し、上棟式の一日は終わった。
コメント
上棟式はその家の棟木を上げる日です。
住宅建築で一番大切な基礎工事の模様が全くありませんが。
地盤調査してますよね、その結果をふまえて杭地業、地盤改良など、それから基礎工事
ベタ基礎、布基礎 鉄筋組 配筋検査 等々大事な工程ですが。